公的年金の資産運用配分を自分なりにアレンジ
こんにちは!
明るい人生を送るお手伝いをするお金の専門家 FPの堀内です。
資産運用をされる際、どのような資産配分にするかで
悩まれると思います。
ネットに紹介されている資産配分は
私には合っているのだろうかと悩まれている方には
お役に立てる内容です。
本日は、公的年金の資産運用配分を活用についてお伝えいたします。
本日もよろしくお願いします。
投資をする際の資産配分の重要性
日本国債10年物の金利は0.105%(平成30年8月6日付)です。
投資信託の積立を行う場合、
日本国債のみを対象としている投資信託の積立を続けても
利益は多くないと想像がつきます。
理由は金利が0.105%と低いため、もらえる利息はごくわずかだからです。
一方、株式のみを対象としている投資信託の積立を
すると収益も多くなると期待できます。
株価下落のリスクはありますが、
株価上昇により日本国債より大きな収益を得る可能性が高いです。
同じ金額で資産運用をしても
投資先により収益に大きな違いが生じます。
そのため、どの投資先にどれくらいの割合で
投資をするのかが重要になります。
投資をする際の金融商品の組み合わせのことを
ポートフォリオといいます。
ポートフォリオを決めるには時間を要しますが、
時間がかかってでもしっかりと考えて決定する必要があります。
ポートフォリオを一から考えると時間がかかりますが、
既にあるポートフォリオを参考にすると
楽をして自分なりのポートフォリオができます。
参考にできるのは、公的年金の運用を行っている
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のポートフォリオです。
GPIFのポートフォリオ
GPIFのポートフォリオはHPで紹介されており、
下に示した配分です。
なお、カッコ内の値は許容変動幅です。
国内債券 | 35% (±10%) |
国内株式 | 25% (±9%) |
外国債券 | 15% (±4%) |
外国株式 | 25% (±8%) |
上記ポートフォリオに変更されたのは
2014年10月です。
それ以前は日本国債の割合が60%と高く、
株式の割合は24%程でした。
日本国債の割合が多いため、利回りが低く状態でした。
そこで、実質的な運用利回り1.7%が確保されるよう
上記のポートフォリオに変更されました。
GPIFのポートフォリオの
実際の成績を見てみましょう。
GPIFの運用成績
GPIFのHPに掲載されている各年の収益率は下の通りです。
債券割合を減らし、株式割合を増やした上記ポートフォリオは
2014年10月に変更となりました。
そのため、運用成績は2015年度以降のものを示しています。
年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 |
収益率 | -3.81% | 5.86% | 6.90% |
2015年度の収益率はマイナス3.81%と不調です。
実は、2015年にはチャイナショックという出来事があったからです。
アメリカの利上げと中国の景気後退により、
世界的に株価が下落しました。
もちろん日本の株価も下落し、
2015年7月から2015年9月のたった2か月で
日経平均株価は16%も下がりました。
2015年度はこのようなネガティブイベントがあったため、
収益率がマイナスとなっています。
2016年度、2017年度の収益率は6%前後と
比較的高い値です。
ネガティブイベントのあった2015年度から
2017年度までの3年間の平均収益率は
2.98%です。
GPIFがポートフォリオを変更してまだ4年弱しか経過していないため、
数年分の成績しか評価できませんが、
ネガティブイベントが起こっても
このポートフォリオでは年平均で3%の収益です。
3%で運用すると・・・
楽天証券の積立てシミュレーションを活用すると
積立額と積立期間、リターンに応じて最終積立金額が
分かります。
例えば、毎月1万円を30年間、リターン3%で積み立てると
最終積立金額は582万になります。
そのうち、運用で増えた金額は222万円です。
GPIFのポートポリオを参考にする
GPIFのポートフォリオでは株と債券の割合は
1:1です。
もう少し積極的に運用して多くのリターンを狙いたい場合には
株の割合をもう少し増やすこともできます。
もちろん、その分リスクも大きくなることを忘れないでください。
資産運用で安全性または運用益のどちらを重視するのか、
どの程度のリターンを狙うのかなど方向性を決める必要があります。
次にGPIFのポートフォリオ等を参考にして各資産の配分を決定し、
積立てNISAやiDeCoを活用して資産運用をすると
将来の備えにつながります。
参考にできるポートフォリオがあれば、
投資への第一歩も進みやすいと思います。
コツコツと将来のために備えをされてはどうでしょうか?
今日も最後まで、お読みいただいてありがとうございました。
明日も皆さまにとって充実した日になりますように・・・☆